『ドミンゴ』(Domingo)は、ブラジルのミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾとガル・コスタが1967年に連名で発表したスタジオ・アルバム。両名にとってデビュー・アルバムに当たる。
解説
音楽的には純粋なボサノヴァで、当時ヴェローゾはボサノヴァの創始者ジョアン・ジルベルトを称賛する一方、第二世代のボサノヴァに対しては「世俗的にすぎる(プロテスト音楽)か、あるいは気取りすぎている(ジャズ・ボサ)」と批判していた。ヴェローゾはLPの裏ジャケットのライナーノーツも執筆し、そこで「私のインスピレーションは今や、これまでと大きく違った道へ向かいつつある」と書いている。
Alvaro Nederはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ヴェローゾがこの翌年、トロピカリア運動を起動させる極めて革命的な『アレグリア・アレグリア (Caetano Veloso)』をリリースすることを知っている人にとっては、このアルバムは予想と全く違う」「ヴェローゾは既に優れたメロディと歌詞を生み出していた」と評している。また、ダン・クリストファーは著書『トロピカーリア ブラジル音楽を変革した文化的ムーヴメント』において「初期のボサノヴァをメランコリックに再解釈しているような趣き」「オーソドックスなボサノヴァを肯定することは、より過激な実験への序奏であると、示してもいる」と評している。
収録曲
特記なき楽曲はカエターノ・ヴェローゾ作。
- コラサォン・ヴァガブンド - "Coração Vagabundo" - 2:27
- オンヂ・エウ・ナッシー・パッサ・ウン・ヒオ/僕が生まれた町には川が流れている - "Onde Eu Nasci Passa um Rio" - 2:01
- アヴァランダード - "Avarandado" - 2:46
- ウン・ヂーア/ある日 - "Um Dia" - 3:12
- ドミンゴ/日曜日 - "Domingo" - 1:26
- ネニュマ・ドール/痛みなくして - "Nenhuma Dor" (Caetano Veloso, Torquato Neto) - 1:40
- カンデイアス - "Candeias" (Edu Lobo) - 3:15
- ヘメレッショ - "Remelexo" - 1:57
- ミーニャ・セニョーラ - "Minha Senhora" (Gilberto Gil, T. Neto) - 4:16
- ケン・ミ・デーラ - "Quem Me Dera" - 3:26
- マリア・ジョアナ - "Maria Joana" (Sidney Miller) - 1:44
- ザベレー - "Zabelê" (G. Gil, T. Neto) - 2:51
リード・ボーカルの内訳は下記の通り。
- カエターノ・ヴェローゾ&ガル・コスタ - 1. 5. 12.
- カエターノ・ヴェローゾ - 2. 4. 8. 10.
- ガル・コスタ - 3. 6. 7. 9. 11.
カヴァー
- コラサォン・ヴァガブンド
- ジョアン・ジルベルト - ヴェローゾがプロデュースしたアルバム『ジョアン 声とギター』(2000年)に収録。
- naomi & goro - カヴァー・アルバム『Bossa Nova Songbook 2』(2009年)に収録。
- アヴァランダード
- ジョアン・ジルベルト - アルバム『三月の水』(1973年、原題:João Gilberto)に収録。
- ケン・ミ・デーラ
- デヴェンドラ・バンハート&ロドリゴ・アマランテ - トリビュート・アルバム『A Tribute to Caetano Veloso』(2012年)に収録。
脚注・出典




