市川 沙央(いちかわ さおう、1979年 - )は、日本の小説家である。
経歴
2012年春学期に八洲学園大学へ特修生入学し、2013年4月から正科生となる。
2019年、早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科に入学。卒業論文「障害者表象と現実社会の相互影響について」で小野梓記念学術賞を受賞。
2023年、「ハンチバック」で第128回文學界新人賞を受賞し小説家デビュー。同作で第169回芥川龍之介賞受賞。
2024年、神奈川県大和市の市民栄誉賞を授与された。
人物
神奈川県大和市に在住し、大和市内の小中学校を卒業した。
筋疾患先天性ミオパチーにより症候性側弯症を罹患し、人工呼吸器と電動車椅子を常用する。芥川賞の授賞式では電子書籍のさらなる普及など「読書バリアフリー」の推進を訴えた。
療養生活のため就職が難しいことから小説家を志した。20代から20年以上にわたり、コバルト・ノベル大賞他、女性向けライトノベルやSF、ファンタジーの賞に応募を続けた。Web小説投稿サイトカクヨムにもプレオープン期から投稿している。 大江健三郎、島田雅彦、若木未生への私淑を公言している。
「十代半ばから月刊『正論』読者」であると明かし、「(自身がマイノリティの権利を訴えただけで)こいつは反日だの、左の活動家だのと、ずいぶん皮相浅薄なことを言ってくるものだと悲しくなった」、「バリアフリーには右も左もない」としている。
作品リスト
単行本
- 『ハンチバック』(2023年6月、文藝春秋、ISBN978-4163917122)
- 初出:『文學界』2023年5月号
単行本未収録作品
小説
- 「オフィーリア23号」 - 『文學界』2024年5月号
- 「こんぺいとうを拾う」 - 『新潮』2024年6月号
- 「音の心中」 - 『GOAT』第1号(2024年11月)
- 「女の子の背骨」-『文學界』2025年1月号
- 「良心的兵役拒否」(連作)
- 「洒落た文句に振り返りゃ」 - 『新潮』2025年1月号
- 「ママ」 - 『新潮』2025年4月号
エッセイ・書評・対談
- 「破壊と共生の王の死」 - 『ユリイカ』2023年7月号
- 「市川沙央→←荒井裕樹 往復書簡-世界にとっての異物になってやりたい」 - 『文學界』2023年8月号
- 「前世の記憶」 - 『文學界』2023年9月号
- 「オレンジ色のニクい奴」 - 『小説トリッパー』2023年秋季号
- 「別に怒られたっていいじゃない 島田雅彦×市川沙央」 - 『文藝春秋』2023年11月号
- 「高瀬隼子×市川沙央 小説家になるために必要なもの/差し出したもの」 - 『文學界』2023年11月号
- 「不自由だけど好き自由に生きてきた」 - 『婦人公論』2024年1月号
- 「私の書棚の現在地」(書評連載)
- 「すべり坂に突き落とされてゆく私たち」(土屋葉編『障害があり女性であること : 生活史からみる生きづらさ』ほか) - 『新潮』2024年2月号
- 「ファウストは加速主義か、否か」(田中岩男『鴎外と『ファウスト』――近代・時間・ニヒリズム』) - 『新潮』2024年5月号
- 「安吾探偵は人間を見抜く」(坂口安吾『安吾探偵事件帖 事件と探偵小説』ほか) - 『新潮』2024年9月号
- 「作家は行間に棲んでいる」(ステファン・テメルソン『缶詰サーディンの謎』ほか) - 『新潮』2024年12月号
- 「善くする者らの足あと」(柳広司『パンとペンの事件簿』ほか) - 『新潮』2025年3月号
- 「市川沙央×岩川ありさ×菊間晴子 大江健三郎は何度でも新しい」 - 『文學界』2024年3月号
- 「共有してくっつくこと」(朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』書評) - 『波』2024年8月号
- 「異世界転生は殖民論の夢をみる――『大転生時代』論」 - 『文學界』2024年10月号
- 「三島由紀夫の文 「ドルヂェル伯の舞踏会」」 - 『新潮』2025年2月号
脚注
外部リンク
- 市川沙央 (@herma_ishikawa) - X(旧Twitter)
- 市川沙央(@ssaaoouu.bsky.social) - Bluesky




