『スリップ・オブ・ザ・タング』(Slip of the Tongue)は、ホワイトスネイクが1989年に発表したアルバム。スタジオ・アルバムとしては8作目。
解説
レコーディング開始前にヴィヴィアン・キャンベルが解雇されて、また、デイヴィッド・カヴァデールと共に曲作りの中心となっていたエイドリアン・ヴァンデンバーグが、手首の腱鞘炎を起こしてしまう。最終的には、新加入したスティーヴ・ヴァイがすべてのギター・パートを担当したが、クレジット上ではヴァンデンバーグの名も「不幸にも、エイドリアンは怪我のため本作では演奏できなかった。すべてのギターの責務を満たしてくれたスティーヴに感謝する」という注記と共に記載された。
プロデュースは、ガンズ・アンド・ローゼズとの仕事で知られるマイク・クリンクと、前作『白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス』にもクレジットされたキース・オルセンが共同で担当した。かつてカヴァデールと共にディープ・パープルに在籍していたグレン・ヒューズが、「ヴェリー・スペシャル・ゲスト」として参加している。
第1弾シングル「フール・フォー・ユア・ラヴィング」は、アルバム『フール・フォー・ユア・ラヴィング』(1980年)収録曲のセルフ・カヴァー。「セイリング・シップス」は、ヴァンデンバーグが自分の母のために作った曲である。
本作に伴うツアーでは、ヴァンデンバーグも復帰して、ヴァイとヴァンデンバーグのツイン・リード・ギター編成となった。ツアー終了後、ホワイトスネイクとしての活動は一時停止されて、カヴァデールはジミー・ペイジとの共演アルバム『カヴァデール・ペイジ』(1993年)の制作に入った。
2019年10月、アルバム発売30周年を記念し、最新リマスター音源や未発表音源などを収録した『スリップ・オブ・ザ・タング 30thアニバーサリー・エディション』が発売された。
収録曲
特記なき楽曲はデイヴィッド・カヴァデールとエイドリアン・ヴァンデンバーグの共作。
- スリップ・オブ・ザ・タング - Slip of the Tongue - 5:21
- チープ・アンド・ナスティ - Cheap an' Nasty - 3:29
- フール・フォー・ユア・ラヴィング - Fool for Your Loving (David Coverdale, Micky Moody, Bernie Marsden) - 4:12
- ナウ・ユーアー・ゴーン - Now You're Gone - 4:12
- キトゥンズ・ガット・クロウズ - Kittens Got Claws - 5:02
- ウィングズ・オブ・ザ・ストーム - Wings of the Storm - 5:02
- ザ・ディーパー・ザ・ラヴ - The Deeper the Love - 4:23
- ジャッジメント・デイ - Judgment Day - 5:17
- スロー・ポーク・ミュージック - Slow Poke Music - 3:59
- セイリング・シップス - Sailing Ships - 6:03
シングル
本作からのシングルのチャート最高順位を示す。
参加ミュージシャン
- デイヴィッド・カヴァデール - ボーカル
- スティーヴ・ヴァイ - ギター
- ルディ・サーゾ - ベース
- トミー・アルドリッジ - ドラムス
ゲスト・ミュージシャン
- ドン・エイリー - キーボード
- クロード・ガウデット - キーボード
- デヴィッド・ローゼンサル - キーボード
- トミー・ファンダーバーク - バッキング・ボーカル
- グレン・ヒューズ - バッキング・ボーカル
脚注




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